朝日新聞1941年 ソ連を礼賛していた。

今日もお立ち寄り有難うございます。

さて、朝日新聞が人類史上最悪の共産主義国家の本家:ソ連を礼賛していたことをご存知でしょうか。

 

新聞記事文庫:大阪朝日1941.9.7

『戦う「欧州の銃後」』日曜特輯

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ソ連 貴重な資本は人 保護の費用は惜しまぬ

【モスクワで畑中特派員五日発】先週の(※1)プラウダイズヴェネチア両紙社説は戦線で傷ついた勇士ならびにその家族の保護につきしばしば論じていたが、これは本問題にソ連がいかに多大の注目を払っているかを証明される、ソ連は対独戦に数百万を動員している

(中略)

第一—家族中に労働に従事し得るもの一人もなきとき、毎月右労働不能者一名につき百ルーブル、二名につき百五十ルーブル、三名もしくはそれ以上に二百ルーブルが交付される

△第二—家族中に労働不能者三名あるいは三名以上数え労働可能者一名の場合は毎月百五十ルーブル交付される

△第三—家族中に十六歳以下の児童二名を数え労働可能なるもの一名あるときは毎月百ルーブル交付される

△第四—右の額は都市居住者に対してのみ適用され地方居住者はその半額を交付されるものとす

(中略)

プラウダ紙によれば「社会保険局モスクワ支部の斡旋ですでに四百名以上の主婦が仕事を得た、さらに託児所は新たに数千名の児童の収容を引き受け各所に無料牛乳配給所が設立された」という、ソ連政府はまた傷病兵にもあたたかい保証を加え「ソ連では人はもっとも貴重な資本である」といい…

(※1)プラウダ=1912年にレーニンにより創刊された共産党機関紙

 

朝日新聞は、他紙がソ連の危険性を説いている中で、突如としてソ連社会主義が素晴らしいという内容で報じています。

しかし…実態は、恐怖、公開裁判、密告、大量虐殺…侵略、餓死…

人が資本ではなく、人の命を紙切れほどの重さも感じていなかったのです。

この世の地獄だったのですが…

 

[社会主義の20世紀」スターリン恐怖政治、公開裁判、粛清、見世物裁判

huuten no toraさん からお借り致しました。

www.youtube.com

 

この記事が出た後に朝日新聞記者:尾崎秀実ゾルゲ事件で逮捕されます。

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※当時、尾崎秀実は評論活動をしていた当時、「最も進歩的な愛国者」「支那問題の権威」「優れた政治評論家」などと評価され、評論家としての権威・評判は共産主義が抑圧されていた言論状況のもとでも高いものであった。(『尾崎秀美—Wikipedia 』より)

 

 

そして、近衛内閣も解散しました。

なぜなら、近衛内閣の政策ブレーン(昭和研究会、朝飯会)は共産主義者で固められていて、その中に尾崎秀実、西園寺公一犬養健が入っていたからです。

同時に「昭和研究会」「朝飯会」とメンバーが重なっていた「企画院」も検挙されました。

 

しかしながら、(※2)近衛文麿自身も共産主義者河上肇に教えを請うほどのマルキスト共産主義者)であったことは確かなことです。

(※2)近衛文麿の孫=細川護熙元朝日新聞記者、非自民・非共産連立政権の首相)

 

河上肇Wikipedia より

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「国際共産党」=コミンテルン

 日本共産党コミンテルン日本支部

 

平沼騏一郎は、大政翼賛会などを「アカ」として非難していました。

全くその通りだったんですね。

また、小泉純也は「昭和研究会」の代表である後藤隆之介が皇軍を批判し、共産軍に同調していると非難しています。

全くその通りだったんですね。

 

しかし、時はすでに遅し…

近衛内閣はソ連と「日ソ中立条約」を結び、支那(現・中国と呼称)大陸の南進へと政策決定されたのです。

近衛内閣の時に決定された政策で、日本は泥沼の戦争へと巻き込まれていったのです。

つまり、先の大戦共産主義者が招いた大戦だともいえるのです。

 

『近衛上奏文』Wikipedia より 

なお、ゾルゲ事件で逮捕された、尾崎秀実は、「敗戦革命論」に沿う形で日中戦争を強力に推進する論陣を張った近衛のブレーンでコミンテルン工作員であり、また、近衛自身も首相として、1938年(昭和13年)に中国国民党政府との和平交渉を打ち切り、(略)日中戦争の拡大と長期化、日米戦争を導いたことについての重大な責任を負っている。 

ただし、日米戦争はチャーチルルーズベルト会談ですすめられた戦争でした。

 

 

最後までお付き合いくださいまして有難うございます。

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