自然破壊のメガソーラーの設置に反対を!

今日もお立ち寄りくださいまして有難うございます。

 

もっと早くに記事にするつもりが、つい、今頃になってしまいました。

今日は、太古の時代から自然の宝庫である森を大切にしてきた日本に於いてあるまじき行為をしていることについて書きたいと思います。

 

 

chang org 「緊急!東京ドーム32個分の広さ、30万本以上の木を大量伐採するメガソーラー計画が!南房総・鴨川の豊かな自然と美しい景観を守るために、皆さんの声を届けてください!

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>私たちは、暴走半島の美しい自然から、日々恩恵を受けて暮らしています。

緑豊かな山々、変化に富んだ海岸線、澄んだ海は、私たち鴨川市民の心の故郷であり、当市を訪れるたくさんの観光客にとってもかけがえのない宝、つまり観光業の財産でもあります。

 

 この大切な自然が破壊されようとしています。鴨川市田原地区の広大な山林を伐採して、太陽光パネル50万枚(概算)を敷き詰める、日本最大級のメガソーラーが作られようとしています。(伐採面積は東京ディズニーランドの、なんと3倍!)

 

 計画予定地は、千葉県により「山地災害危険地区」に指定されている急峻な山林であり、このような場所が開発されれば、土砂災害、洪水誘発の恐れもあり、生態系の破壊や地域の農業、漁業に大きなダメージを与えると懸念されます。

 

 また、メガソーラーは地域の産業になりえず、しかも、この発電所で作られる電気が直接、鴨川市民が使うものではありませんし、災害時の緊急の電源にもならないということです。

 

 メガソーラー計画地のすぐ北側に隣接する国有林には、千葉県の絶滅危惧種(最悪重要保護生物)にも指定されている「ヒメコマツ」が2個体生育しています。

千葉県でも房総丘陵の限られた地域でしか生育が確認されておらず、周辺環境の変化によってヒメコマツの生存に及ぼす影響や、計画地内にヒメコマツがある可能性も否定できません。

 他にも事業者が実施した環境調査でも、計画地内で「希少動物」の生息が確認されるなど、貴重な自然環境が残されている数少ない場所だと言えます。

 

 山林は公益性をもっており、土砂災害の防止、水源のかん養、良好な景観の形成、文化の伝承等、私たちが安全で快適な生活を送るために欠すことのできない多くの多面的機能は、地権者や人間だけのものではありません。

 

 もしこの計画を許してしまえば、鴨川だけでなく、他地域の山林でも次々と作られることにつながるでしょう。

 房総半島の豊かな自然と美しい景観を後世へと引き継ぐために、どうか力を貸してください。

 

鴨川市の100年後を見据えた英断を望み、私たちは以下のことを要望します。

・市民の不安や概念を解消しない限り、開発計画に同意しないこと。

・今回の計画地はメガソーラー建設に不適切な土地であるので、業者、千葉県と国に中止を要望すること

 

◆鴨川の山と川と海を守る会

◆鴨川メガソーラー建設の中止を求める会

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   (⇑のアドレスは、上記のリンクをクリックしていただければ入れます)

 

 

このメガソーラー設置で各地で訴訟が起きています。

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私も、何年か前にテレビで茨城?の農地に巨大なメガソーラーを設置して、これからも増やしていくような番組を観ました。

中国では、全土にメガソーラー設置をしていく予定で、茨城に設置されたソーラーも安価な中国製だということでした。

 

しかし、作物に太陽が当たるのか? ソーラーを支える柱でトラクター等の運転に邪魔ではないか? 大量の設置でメンテナンス費用が嵩むし、何年か後の廃棄の時の費用はどのくらいかかるのか?…といった疑問が残った番組でした。

 

中国製のソーラーですと、メンテナンスをするときに、その会社が無くなっていたらどうするのでしょうか?誰が保障してくれるのでしょうか?

そういった不安を感じていましたが…

 

案の定、各地で「訴訟」問題が勃発してきました。

 

そんな時期に、「日本最大」のメガソーラーを、風光明媚な鴨川市に設置計画があることをchange orgで知りました。

 

地権者からしたら、「お金」を生み出すには、自然はいらない…ということでしょうか?

こういった場合は、尖閣諸島の時ではありませんが、国や県、市が一旦買い上げることも考えて欲しいと思います。

 

さて、日本が最古の文明を誇ってきたのは、誰もが知るところではありますが、なぜだと思いますか?

世界の文明は滅びても、日本だけは自然豊かな歴史と文明を維持しています。

それは、日本人が「自然」を大切にして森の神、海の神、山の神…というように、尊び大切にしてきたからです。

 

戦前の日本は、はげ山だった朝鮮半島に「植林事業」をしました。

インドも日本人が植林事業を進めました。

満州(現・中華人民共和国東北部)にも「植林運動」といって、満州に緑を植え続けました。

 

その理由は…

神戸大学新聞文庫 満州日報 1935.4.14

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>今や全満を通じて緑化運動が提唱され、都鄙至る所に植樹熱の旺盛になったことは、各種の意味に於いて喜ぶべき風潮である。 元来この運動たる自然美に富む我国に於てすら近時非情な熱度で唱道宣布ざれて居る。    国土の美観は常に人為的物質文化の力のみでなく、土地の自然力を培養して、水草の繁茂、山野の和潤を増さしむ所に最も普通的効用がある。 就中満州の如きは久しくこの点が閉却されて居た為に、国土の発達に重要な住民の愛郷心を衰退させたといって差支えない。 一般に指摘される気候風土の問題にしても、その根本理由は地力地形の如何にあらずして、地力を保存し、地形を潤色し、それに依って寒暖風雨を調整し得る天然資源の維持されなかった余弊が多い。

(中略)

曾て密林を誇った樺太の南洋も、右の用途の為めに短日月間に殆ど伐尽され、今や一転して欠を東部満州に補足せんとして居る。 之は文明が促す工業の発達から見て已むなしい傾向だが、併しその林政の合理的手段に依って、林産の永続性を講じなければ、遂に或は東部満州をも併せて北海道や樺太の覆轍を踏ますや測られない。 殊に満州の気候風土は、他の温帯地方の如く樹草の生育率が旺盛でない。 そこに必要な林産の効用と植樹との調節がある。

(中略)

併し革新期に動もすれば陥り易い傾向は、旧物に対する極端な破壊にあって、前述林産の利用熱がその軌を逸した場合の余弊を警戒せねばならぬように、一国歴史の資料たる名所旧蹟の保存は非常に必要だ。 国家の威厳は目前の富度利便のみでは維持されない。 必ずやその威厳の由来した史的地域や遺跡がなければならなぬ この意味に於いて建国以来の政府当事者は、満州民族既往の旧遺跡を尊重し、日本はまた力めてこの方針に対して形而上下の支援を与えんとして居る。 以下略

 

   ⇑

戦前の日本人は自然の恵みが人間の心と体を育ててきたことを感謝し、維持してきたんだなと思った次第です。

現代人は、先祖が守ってきた「命の恵(自然)と知恵」を忘れてしまっているように思います。

 

さて、皆さんはアメリカや中国が水不足で大変なことを知っていますか?

アメリカリフォルニア州は山火事が多いですよね。

私の娘も住んでいるのですが…とにかく水不足なんですよ。

 

日本が満州の大地(現、中華人民共和国東北部)に植えた植林は、日本が去った後に伐採され…次々と自然が破壊されていった結果…砂漠化してしまったのです。

上海の地盤沈下は勿論のこと、北京のすぐそこまで砂漠が近づいてきているのです。

ですから、中国は日本の北海道などの水資源を買い漁っているのです。

 

中国人には、「自然破壊」が「人間破壊」に繋がっているということが理解できていないように思います。

今、日本の関東にでも「黄砂」が飛んでくるようになりましたね。黄砂にのってPM2.5まで飛んでくるようになりました。

「拝金主義」が蔓延すると、地域だけではなく地球全体に影響を及ぼすことになります。

 

以下に紹介する著書は2006年に発行されたものです。

  ⇓

【大地の咆哮 元上海総領事が見た中国】杉本信行著」

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>第九章―—深刻な水不足問題

★世界でも有数の「貧水国」

 本書の冒頭で、1974年、初めて訪れた昼間の北京の印象を「真っ黄色」と記した。

緑が乏しく、地面に草が生えていないために、地表は自転車や自動車が走ると砂埃がわんわんと舞い上がる黄色の大地を眺めて、「ここは日本と違って水がない国なのだな」と直感した。

 

 しかし、現実はそれ以上に深刻であった。

 それから9年後の83年、一等書記官として北京大使館に赴任したときも、それなりに北京周辺を視察したとはいえ、行動範囲は限られていた。

 

 さらにそれから15年後、98年から2度目の北京勤務の私は、経済協力業務も担当し、とくに貧しい地帯から要請が上がってくる「草の根無償資金協力」のプロジェクト発掘に時間を割いた。 その過程で北京に比較的近い河北省や山西省走り回ってみて、この国がひどい水不足に陥っている現実を目の当たりにした。

 

 たとえば、北京から5、60キロも離れていない河北省の寂れた県に小学校の建設を要請されので行ってみると、途中の道の脇にある本来川であるところにほとんど水が流れていない。 周辺の年間降水量から判断しても、これではせいぜいトウモロコシぐらいしか植えられない。

 

 山西省大同市近くで植林活動を行っているNGO「緑の地球ネットワーク」から、彼らが活動している近くの学校が地震で倒壊したので直してほしいと要請を受けた。 さっそ見に行くと、そこにもまったく水がなかった。 一本の木も生えていない砂漠のような山間に、その村はひっそりと佇んでいた。

 

 もっとも衝撃だったのは、これも河北省で、「草の根無償資金協力」の要請を受けて調査に出かけた山奥の村。 ランドクルーザーでやっとたどり着いた村の地面は土がなくて岩だった。 岩の上に多少雑木、灌木が生えていた。

(中略)

 ここも北京から百キロ足らずの場所だが、食料生産用の水が足らないのではなく、飲み水さえままらない状態なのである。 このような村の現金収入はほとんど若者の出稼ぎ労働に頼っている。 村に残っているのはお年寄りばかりであった。

(中略)

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>2030年~50年には中国の人口は16億人に達すると予想されている。 仮に水資源保有量が増えないとすると、一人当たりの平均保有量が現在の4分の3の1755立方メートルに減少し、水不足がさらに厳しくなるのは確実といわれる。

 (中略)

★河床の上昇が続く黄河の危うさ

 そして近年、世界の憂慮を集めているのが、黄河の断流現象が最初に発生したのは72年。 その主な原因は、上流に建設された3100余りのダムからの過剰取水である。 ダムの水を止め、水を乱用し、無駄に蒸発させてしまうため、自然な貫流システムが働かないのだ。

(中略)

 歴史的記述によると、黄河の中上流には豊かな森林と草原が存在していた。 ところが唐時代以降森林破壊が続き、現在では黄河の中上流の青海、甘粛、寧夏、山西各省・自治区の森林被覆面積はそれぞれ、0.4%、4.3%、1.5%、8.1%にしかすぎない。

 

 このように、ほとんど森林のない土地に大河が流れているため、流域面積の半分の土地で水土流出が起こっている。 毎年16億トンの土砂が黄河によって下流に押し流されており、この土砂を幅、高さ1メートルに積み上げれば、地球を27周する計算になる。

(中略)

それを受けて、日本が特別円借款で、鉄板を土砂深く打ち込むパイピング防止計画を示したが、経費面や負担の影響が読めないことから一地域に限られた。

(中略)

地下水の過剰取水による地盤沈下

 中国農業大学の報告によると、中国の穀物の約40%を生産している華北平原のほぼ全域でこの5年間、地下水位が年平均1.5メートル(03年10月にレスター・ブラウンが発表したところによると3メートル)も低下している。 

 

 また、沿海部の大都市では、地下水の乱開発で地盤が沈下し、海水が進入しているところも出ている。 北京市でも地盤沈下が起こり始めており、最も激しいところで、0.6メートル、天津市では2.6メートルにも達している。

 04年4月20日、全青連が開催した「水フォーラム」で、北京の水利局から衝撃的な数字が数多く発表された。

 99年から03年まで、北京は5年連続の干魃で、年間の平均降水量は428ミリと暦年平均の72%でしかない。 このため、北京の水瓶である官庁ダム、密雲ダムも水位が下がり続けているという。

以下略

 

中国の水不足は、森林破壊に続き工業化により更に水不足と汚染が重なっていることです。

都市化とともに、富裕層はシャワーや水洗トイレを使うようになり、さらに水が不足してきています。

 

日本の「中国人留学生受け入れ30万人」(中曽根内閣?の時だったと記憶していますが、うろ覚えですみません<m(__)m>)という政策も、もしかして、水不足の解消のため(口減らし)?なんて疑たくなります。

日本としても、過剰な大学の維持や、古くなり日本人が住まなくなったURの団地の空き部屋対策などもあって…中国人移民を増やそうとしているのでは?と疑いたくなります。

 

『大地の咆哮』にも書いてあったように、「森林破壊」は干ばつを招き、更に水不足を招くのです。

それが理解できない中国人だから、どんなに日本人が頑張って木を植えても…有難みもないんですね。

中国政府としては、「反日教育」の方が大切なようです。

 

カナダでも、香港返還の時に沢山の中国人を受け入れたのですが、やはり中国人が森林破をしはじめて問題になっていました。

 

今、100万人ほどの中国人が日本に住んでいますが、そのうち、日本もカナダのように…それ以上に森林破壊が進むかもしれませんね。

 

そもそも、テレビが報道していたように「中国全土にソーラーを普及させる」は、ハッタリとしか思えません。

だって、中国の富裕層はほんの一握りで、現在中国の人口が14億人だとすると、あとの13億人程は貧しくてソーラーを設置することはできません。

中国の“格差”は、世界一ではないでしょうか。社会主義の国なのに…不思議ですよね。

 

森林破壊、自然破壊は、人間を滅ぼすことになることを肝に銘じてほしいと思います。今こそ、「日本の先人に学べ!」です。

皆で知恵を絞って、美しい日本、平和な日本を維持していきたいものだと思います。

 

最後までお付き合いくださいまして有難うございます。

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