日本共産党の圧力に屈した橋本敦議員が死去&日本共産党 欺瞞の日々

今日もお立ち寄りくださいまして有難うございます。

 

時事通信2021.10.18

橋本敦氏死去 元共産党参院議員:時事ドットコム

>橋本 敦(はしもと・あつし=元共産党参院議員)8月29日午前7時ごろ、老衰のため大阪府吹田市内で死去、93歳。大阪市出身。葬儀は近親者のみで済ませた。喪主は長男裕之(ひろゆき)氏。

 弁護士を経て、74年参院選の大阪選挙区で初当選。当選4回。党参院幹事長、参院懲罰委員長などを歴任した(2021/10/18/17.58)

 

日本のメディアは日本共産党に対してはとても親切ですね。

橋本敦議員は、国会で初めて「日本人拉致被害者」に言及した人物ですよ。

こんな大切なことをなぜ報道しないのでしょうか?

     ⇓

しんぶん赤旗 2004年6月30日

拉致問題を最初に国会でとりあげたのは? (jcp.or.jp)

 

しんぶん赤旗には、「拉致問題を最初にとりあげたのは日本共産党の橋本敦議員でした」と書かれていて、いかにも日本共産党が日本人拉致問題に熱心であったかのような記事を書いていますが…

 

実は、日本共産党はとんでもない嘘をついているのです!

確かに、最初に日本人拉致問題を橋本敦議員が国会で取り上げたのですが、この日本人拉致問題を橋本議員にレクチャーをしたのは秘書の兵本達吉氏であります。

 

本当の功労者は兵本達吉氏なのですが、日本共産党は兵本氏の「ひ」の字も出していません。

 

なぜか?

 

それは、日本共産党が日本人拉致について調べている兵本氏に対して「妨害」をし続け、「圧力」をかけ、揚句には兵本氏を長時間「査問」をし、「除名処分」にしたのです。

 

そういった経緯を隠しているものですから赤旗には兵本氏の「ひ」の字も出ていなくて「橋本敦」議員の名で、「日本共産党が最初に日本人拉致問題に言及した」と自慢気に披露しているわけです。

 

拉致被害者と日本人妻を返せ 北朝鮮問題と日本共産党の罪】

稲山三夫 著

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>■「家族連絡会」を立ち上げた日本共産党

 小泉首相が訪朝を発表した2002年8月末以降、首相訪朝やその後の拉致被害者5人の24年ぶりの帰国など、拉致関係のニュースが報じられない日はなかった。‘’「北朝鮮による拉致」被害者家族連絡会‘’(横田滋会長、蓮池透事務局長)をする家族らによる記者会見も頻繁に行われ、拉致被害者の家族の表情はすでに日本国民にとって顔なじみにのものとなった。

 

 実は、この連絡会結成のために中心となって奔走した‘’功労者‘’が、かつて日本共産党員であったことはあまり知られていない。

 この人の名は兵本達吉氏—。64歳

      (中略)

 その兵本氏が日本共産党を「除名」されたのは、同党が`‘’90年代の躍進‘’のさなかにあった98年8月のことである。罪名は、公安警察のスパイ、というものだった。

 長年、薄給ながらまじめに仕事を行い、拉致事件の調査を行っていた。「薄給」というのは失礼な言い方だが、日本共産党の場合、公費で支払われた秘書給与はいったんすべて党に吸い上げられ、約半分が‘’ピンハネ‘’されて戻されるため結果的にそうなってしまう。

 

 兵本氏は日本共産党で最初に拉致事件に関心を持ち、調査をすすめた「唯一」の人物である。88年に、共産党の橋本敦参議院議員(当時)が、予算委員会でこの問題を同党として初めて質問し、当時の国家公安委員長であった梶山静六氏から、北朝鮮による拉致の疑いを認める答弁を引き出しているが、質問のもととなる現地調査などは、橋本議員の秘書であった兵本氏がすべて行ったものである

 

 橋本議員は、兵本氏の調査をもとに、直前にレクチャーを受け、当日の質問役を担ったにすぎない。実際の調査は兵本氏の手と足によってなされたのである。

       (中略)

しつこく〈妨害〉を続けた不破哲三氏ら共産党幹部

 それまで初期段階の調査においては、兵本氏は日本共産党の国会議員秘書として自由に調査を行い、問題を世論化するために不可欠な働きをした。このことは、関係者に聞いても常識的な事柄だ。

 しかし、このころから、兵本氏の周辺では異様な事態が進行する。簡単にいえば、拉致調査をやめるよう党中から兵本氏に対し、陰に陽に横ヤリが入るようになったのである。

     (中略)

 97年4月、日朝間を定期就航している万景峰号が、金正日国家主席就任(当時はそう思われていた)を祝うカンパを集めるために神戸新港に来るという出来事があった。このとき北朝鮮の要人が乗ってくるというので、拉致問題を解決するには、この要人に会ったほうがいいと助言してくれる在日朝鮮人がいて、兵本氏は、政府が行うべき仕事と判断し、外務省高官に話をもちかけた、当時アジア局長だった加藤良三氏(現駐米大使)は乗り気で、兵本氏に船まで案内してほしいと言う。兵本氏が党指導部にそのことを報告すると「絶対にやめろ」と釘を差してきた。兵本氏は言う。

 

 「ここでも余計なことをするなというわけです。そんなことは野党のやるべきことではない、警察に任せておけというわけです。不破さんが自分の部下を通じてそう言ってくるわけですよ。当時、国会担当の幹部会委員に佐々木陸海という人がいたんですが、この人が私のところに直接飛んできて『やめろ』というんです。要するに、拉致問題について、法務委員会などで政府の対応がなってないと追及するのはよろしいが、解決のために働くのはだめというんですよ。この発想が私には全く理解できませんでした」

    (中略)

 日本共産党の体質的課題でもあろう。兵本氏の言い分は、だれが聞いても正しい内容である。たとえ野党であろうと、困っている人がいれば、手を貸すのが政治の基本ではないか。日本共産党はそうした政治の役割よりも自らのメンツ、保身を優先している。

 

 だが、党指導部による兵本氏への妨害はその後も延々と続いた。その結果、翌年には兵本氏は20時間にも及ぶ「査問」(党による過酷な取り調べ)を受けて党を「除名」されるのである。

 この時の「査問」の内容は、第5章で詳しく触れる。また、兵本氏の調査を妨害し続けた不破委員長(当時)が、いま、金正日総書記が拉致の事実を認めるに至ってどのような発言を「変遷」させているかも、同党の本質を知る上で意味深い結果となっている。この件は第二章で検証する。

 

家族会結成式から逃げ出した橋本敦・参議院議員

 党指導部によるそうした方針があってか、兵本氏の周りではその後も異常事態が続いた。家族会結成式はその象徴ともいえる出来事だった。

 

‘’北朝鮮による拉致被害者家族連絡会‘’は97年3月、兵本氏をはじめとする関係者の尽力で、8家族が集まって結成された。参議院議員会館の会議室を使って、記者会見も行われた。

 実はこのとき、会議室は、共産党参議院議員・橋本敦氏の名前で予約され、同議員があいさつする予定だったという。 兵本氏はその事務方として動いていたわけである。この記者会見の場で家族が拉致被害者のパネル写真を掲げて会見する案を出したのも実は兵本氏だった。

 

 だが当日、橋本氏はこの結成式に出席しなかった。兵本氏は回想する。

「あの日、参議院議員会館の第一会議室へ新聞記者とかテレビとか150人くらいがワーッと押しかけてきた、でも、肝心の橋本敦議員がどこかに逃げてしまって、おらんので、私が主催者みたいな形で司会しながら、家族の会を結成しましたと記者会見をやらざるをえなくなったんです。みな怪訝そうな表情をしていましたが、なんとか持ちこたえられました。彼が逃げたのは党指導部からやめろといわれていたからですよ。余計なことはやるなというわけで、私に押し付けて橋本氏は逃げよったんです。これも私への妨害でした」

 

続けてこう説明する。

共産党というところは一枚岩になっていまして、委員長の指示に反することは、党の方針に反することと同じことなのです」

 

 その共産党はいま、拉致解明のためにまとまった形で国会質問をしたのは共産党の橋本議員が最初でしたと「宣伝」に務めている。だが実態は、どうだったか。質問をつくったのは政策秘書の兵本氏が中心であり、その調査自体、日本共産党幹部はずっと妨害してきたのである。それをいまになって、党の手柄話として「宣伝」しているのである。

 

日本共産党 しんぶん赤旗

拉致問題を最初に国会でとりあげたのは?

 

 こうした「現実」を知るにつけ、この政党の欺瞞性がまざまざと浮かび上がってくる。

以下略

 

亡くなられた橋本敦氏に問いたい…

「拉致された方々やその家族、秘書の兵本氏に対して申し訳ないと思ったことはありませんか?」と。

「拉致された方々がやその家族の苦しみ、悲しみに思いを馳せなかったのですか?」と。

 

神奈川の豪邸でノウノウと暮らしている不破哲三氏に問いたい…

「拉致された方々やその家族の苦しみ、悲しみに思いを馳せなかったのですか?」と。

「拉致された方々やその家族、党員の兵本氏に対して申し訳ないと思ったことはありませんか?」と。

 

どうして共産党の方々は氷のような心を持ち続けていられるのでしょうか?

どういう育てられ方をしたら、「冷淡」で「薄情」な人間になるのでしょうか?

 

そして…

立憲民主党日本共産党と共闘して、どのような日本にしていきたいんでしょうか?

また、その支持者たちはこの冷淡で薄情な人間の集まりの政党に何を期待しているのでしょうか?

 

参考記事:「拉致啓発活動」推進決議に反対した日本共産党&立民議員「拉致問題はない」 - 姥桜

 

 

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