歴史に学ばない野党

今日もお立ち寄りくださいまして有難うございます。

 

産経新聞2018.4.25

【国会膠着 野党、審議拒否続ける】

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 立憲民主党辻元清美国会対策委員長は記者団に、財務省をめぐる一連の不祥事について「政治家が誰も責任を取らないことは許されない。麻生氏は自身で出処進退をよく考えてもらいたい」と批判した。

 立憲民主や希望などの6野党の国会対策委員長は24日の会談で、麻生氏の辞任要求などに対する与党側の十分な回答が得られていないとして、25日以降も国会審議に応じない方針を確認した。

以下略

 

国会の重要法案の審議を欠席して、国会外でアジテーションを行っていることは、野党は国会議員として職務放棄をしているということではないでしょうか。

なんでも政局に持っていく姿勢を国民は許してはならないと思います。

野党議員の行為は労働組合サボタージュであって、国会議員としてあるまじき行為です!

国民の税金を無駄にしている野党は、民間だったらみんなクビですよね。

野党こそ税金ドロボーではないでしょうか。

 

産経新聞 2018.4.25

【「国民の敵」発言否定】

自衛官暴言 小西氏と食い違い】防衛省調査

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【3等空佐の防衛省への供述詳報】

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長文なので、会話の部分だけを引用させて頂きます。

 

3佐「国のために働け」

 

小西議員「国のために働いています。安倍(晋三)政権は国会で憲法を危険な方向に変えてしまおうとしているし、日本国民を戦争にいかせるわけにはいかないし、戦死させるわけにはいかないから、そこを食い止めようと思ってがんばってやっているんです」

 

3佐「俺は自衛官だ。あなたがやっていることは日本の国益を損なうことじゃないか。戦争になったときに現場にまず行くのはわれわれだ。あなたがやっていることは、国民の命を守るとか、そういったこととは逆行しているように見えるんだ。東大まで出て、こんな活動しかできないなんてばかなのか」

 

小西議員「あなたは自衛官なのか。現役の自衛官がそんな発言をするのは法令に反する」

 

3佐「私の発言は自衛官の政治的行動に当たりません」

 

小西議員「名前と所属を言いなさい」

 

3佐「言いません。なんで言わないといけないんですか」

 

小西議員「現役の自衛官がそんな発言をするのは許されない。これは大問題だ。名前と所属を言いなさい」

 

3佐「いいえ、言いません。今は一国民として私の思いを伝えています」

 

小西議員「撤回をしなさい。現職の自衛官がそんなことを言うのは問題だ。防衛省人事に今から通報する」

 

小西議員、近くの警備の警察官に「お巡りさん、お巡りさん、現役の自衛官が…、来て下さい、お巡りさん!」

 

3佐「あなたは国民を代表する議員でしょ。私なんかよりも何倍もの力を持っていて、なんだってできるのに、なんで一国民が訴えていることを聞いてくれないんだ」

  「あなたはなんで権力をかさに着るようなことをするんですか。国会議員だったら、一国民が言っていることをちゃんと聞くぐらい、いいじゃないですか。本当にそういう行為(人の話を聞かない、すぐ通報する、すぐ警察を呼ぶという男らしくない行為)が気持ち悪い」

 

小西議員 電話で「私は参院の小西ですが、今現職の自衛官と名乗る男性が私を罵倒し、冒涜(ぼうとく)するような発言をしている者がいます。これは大問題です…」

 

3佐 警察官に「勤務中に余計な仕事を増やしてしまい、本当に申し訳ないです。すみません」

 

小西議員 警察官に「この人は現役の自衛官らしいんですけど、いきなり私に国のために働けって、強く罵(ののし)るんですよ。私は国民を代表する国会議員なんですよ。その国会議員に対してね、一自衛官がこんなことを言ってくるなんてあり得ないから。彼は自衛官でね、強力な武器も扱う、警察のあなたもかなわないような実力組織なんですよ。実力組織の人間があんな発言をするなんて恐ろしい」

 

警察官 3佐に「謝っておくかい?」

 

3佐 警察官に「はい、もちろん。ご迷惑をおかけしましたし、ぜひ謝りたいです」

 

小西議員「さっきのような人格を否定するような罵ったところとか、私の政治活動を冒涜するようなこととか、そういったところを謝罪してもらえるんだったら、特に防衛省に通報したりしないから」

 

3佐 私は「ばか」「気持ち悪い」と言ったことについて「個人の尊厳を傷つけるようなことと、考えの違いはあるかもしれませんが、日々日本を良くしようとがんばっている政治活動を冒瀆するようなことを言ってしまい大変申し訳ありませんでした」

 

小西議員は政治理念を述べられ、70年前に首相を殺して二・二六事件五・一五事件などのクーデターが起きたことを踏まえ、シビリアンコントロール文民統制)が大事というような趣旨のことを話していました。

 

小西議員「あなた、どう思う?」

 

3佐「勉強になりました」

 

小西議員が右手を差し伸べ、私も両手で握り返しました。

小西議員「見解の相違もあるけど、あなたも家族がいるでしょうし、組織の中でも若いだろうから、しっかりがんばってもらわないといけない。今回のことはそう言ってもらったから、防衛省には言わないから。あなたのような自衛官を殺させるわけにはいかないし、だからこそ憲法改正をなんとかやめさせようと思っているんだ。先日も質疑の時に防衛省に服務の宣誓の意味を問うたけれども、あの人は答えられなかったんですよ。あなたはそのような人の下で働いているんだってことをよく認識した方がいいですよ。そういうところを私は危機感を持っているから頑張っている。あなたも若いから、日本のために一緒にがんばりましょう」

 

3佐「すみませんでした」

 

小西議員「帰っていいから」

小西議員 警察官に「行っていいよ」

 

全文に目を通してみて、3佐は「国民の敵だ」とは一言も言ってないようです。

しかも、この時点で両者は和解しています

それなのに、どうして小西議員は国会で事実と異なることを話したのでしょうか?

小西議員の人間性も問われることですし、国会議員が嘘の証言をすることは許されることなんでしょうか?

 

小西議員はどうも歴史的事実を誤解しているというか、「五・一五事件」と「二・二六事件」をシビリアンコントロールがきいてないから「日本が軍部の暴走で戦争に走った」と間違った解釈をしているので、赤字の部分を説明させて頂きます。

 

大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清】松元崇著

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まず、歴史的背景から説明しますと、日本は「日露戦争」で軍事費がかかり、「関東大震災」などで復興費がかかり、そして世界恐慌の影響で日本も昭和金融恐慌に陥ります。

政府は軍縮をしながらも、増税を地方に押しつけたので、農村では餓死者がでるほど疲弊しました。

政府は「金解禁(金本位制)」にしたのですが、時期が悪かったというかアメリカがすでにニューディール政策に失敗してインフレからデフレーションに陥る寸前の頃だったのです。

そして円高の方向に行き、輸入産業が潰れていったのです。

「大学は出たけれど…」この時期は数千人のストライキと共に、学生のストライキ、それに乗じて左翼学生の摘発、検挙も行われました。

 

五・一五事件」とは、当時の極端な格差社会が招いた事件なのです

本の中身を抜粋します。

(3)五・一五事件格差社会とテロ

 内閣組閣後、半年にして起こった犬養首相の暗殺(五・一五事件)は、跳ね上がりの海軍将校たちによって、一国の首相が殺害されるという重大事件だったにもかかわらず、世論は、暗殺を行った海軍将校たちに同情的であった。マスコミにはそれを容認する論調までもが現れた。

 その背景には、同年三月に三井財閥総師の団琢磨が暗殺され、五・一五事件に農民決死隊が参加していたことに見られるように、農村の疲弊を背景とした深刻な社会不安があった。

 しかしながら、日本社会全体が暗かったわけではなかった。第一次世界大戦後の国土の不均衝な発展の中で、農村部の不況を尻目に都市部では豊かな生活が享受されていた。当時の日本は、極端な格差社会になっていたのである。

 

以上のように、「五・一五事件」は「軍部の暴走」が理由ではありません。

次に「二・二六事件」について説明いたします。

 

(6)健全財政の時代

 高橋是清の下、厳しい歳出削減方針で予算編成がおこなわれた昭和七、八から十一年の二・二六事件までは「健全財政の時代」と呼ばれていた。

(中略)

(2)高橋是清の軍事費抑制論の背景にあった国際情勢

 高橋是清の軍事費抑制論は、当時の国際情勢を踏まえてのものであった。 

(中略)

(3)農村予算への陸軍の口出し…「皇国国策基本要綱」

 高橋蔵相が五相会議で荒木陸相を抑え込んだのに対して、軍部は五相会議を前例として軍部が予算一般に口出しするための内政会議の開催と、それへの軍関係大臣の参加を要求して反転攻勢を試みた。

 

 これは、陸軍省軍務局が八月に求めたもので、軍部は、農村問題は農村出身者が多い軍の士気にもかかわるとして農村予算の拡充を求めたのであった。

その背景には、国民が軍に期待する世相があった。

(中略)

 そのような軍部の要求に対して、高橋蔵相は予算編成の多忙を理由にこの会議自体を欠席するとともに、農村は自力更生すべきであることを強く主張し、最終的に「皇国国策基本要綱」そのものを廃案に追い込んで、農村予算の増額を拒否したのであった。

(中略)

(1)スキャンダル攻撃と帝人事件…斉藤内閣の退陣

 高橋蔵相との正面からの激突で後退を余儀なくされた軍部は、斎藤内閣を超然内閣だとして閣僚のスキャンダルあばきに奔走する政友会右派などと一緒になって齊藤内閣打倒を目指すことになった。

 政友会の鈴木喜三郎総裁は、高橋蔵相ら閣僚を辞任させることで齊藤内閣を崩壊させ、よって政党内閣(政友会内閣)を復活させようと試みた。

(中略)

 結局、最終的に齊藤内閣を倒すことになったのは、検察当局も同調し引き起こされた疑獄事件で、後に「空中楼閣」「司法ファッショ」とされた昭和九(一九三四)年の帝人事件であった。

(中略)

 それはいわば言論によるテロとしてのスキャンダル攻撃の総仕上げであった帝人事件をはじめとする齊藤内閣に対するスキャンダル攻撃は、マスコミや国民の間に政府や経済界への不信感を高め、軍国主義国家成立への道ならしになったのである。

(中略)

 そのように軍部の不満は高まっていたが、実はこの時期、中国大陸の軍事情勢の安定を受けて、高橋蔵相の軍縮路線への世論の支持も高まっていた。軍部と組んで「天皇機関説」で美濃部達吉貴族院議員辞職に追い込んだ政友会は、昭和十一年一月二十一日、その勢いに乗って悲願の政友会内閣を成立させるべく内閣不信任案を提出したが、それに対して、岡田首相が解散総選挙をもって応えた結果は政友会の大敗であった。

 

 二・二六事件の直前となった選挙(第一九回総選挙、二月二〇日)で大勝したのは、高橋蔵相の軍事予算抑制を支持していた民政党(一二七→二〇五)で、軍部と一緒になって政府を攻撃した政友会は第一党の座をすべり落ちる(二四二→一七一)ことになったのである。

※政友会=立憲政友会

(中略)

二・二六事件は)豊かな生活を送っていた都市住民にとって、それは、何か別世界での出来事のように受け止められたのではないかと思われる。

 そのような世相と、二・二六事件を起こした青年将校たちの思いつめた心情の間には大きな断絶があった。

 農村の疲弊と都市での豊かな生活の格差が青年将校たちを日本の先行きについて絶望させ、過激な行動に走らせる背景になっていた。

(中略)

ちなみに、二・二六事件は、明治憲法下の財政規律だけではなく、明治憲法下の法治国家の規律をも破壊する契機となった

以下略

 

長い引用で申し訳ありません。

二・二六事件」も、極端な格差が引き起こした事件でもあるのです。

左翼系の野党議員が言うような「軍部の暴走で“事件”が起こり、戦争へと走らせた」という論調は破綻していることを、理解していただけましたでしょうか。

 

因みに、当時の「立憲政友会」がやっていることと、現在の「立憲民主党」がやっていることが重なって見えてきます。

「軍部の暴走」をさせたのは、軍部(貧しい農村出身の青年将校)を利用した「立憲政友会」だったわけでして、現在の「立憲民主党」は「中国の暴走」の協力者ということでしょうか…。

 

拙い長文にお付き合いくださいまして有難うございます。

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